いつもまとめることができない

言いたいことはたくさんあるのに言葉をまとめることが難しい。その練習としてブログをもうちょっとがんばってみる。
緊急事態宣言は終わったけれど、私の働く会社はまだまだリモートが続く。そのフレキシビリティに感謝しつつも荷物が届いたとのことだったので今日は出社した。そしたら渋谷には人が溢れていてびっくりした(通常よりはもちろん少ないけど)。自分が見ている世界が常識で、標準ではないということを外に出て改めて実感する。
世界では今大変な事が起こっている。黒人の権利を求めて世界中の人が声を上げている。Black Lives Matter. 黒人の命も大切だ。っていう当たり前の主張をここまで声を上げないといけないくらい世界中には差別がはびこっている。
一部の人が「当たり前のことなら声を上げなくてもいいでしょ」って言ってたのをみた。でもね、当たり前ができてないから声を上げているんですよ。普通の声で言っても聞こえてないからでかい声を出してんだよ。
「背景も歴史もろくに知らないくせに声上げんな」っていう意見もみた。でもさ、個人が問題って思うんだったらそれを声に出してもよくない?お前の裁量で人が意見を言う機会を無くすなよと思うよ。

私は今までの人生でぶっちゃけあんまり黒人の方と触れ合った機会がない。留学中も黒人の人ともちろん絡むことはあったけど、そんなに深い仲でもなかった。それは彼が、彼女が黒人だからというわけではなくて、寮では同じフロアじゃなかったし、本当にあまり関わりがなかった。
まあ黒人の友達がいるかどうかとかは関係ない。そういうレベルの話ではない。
黒人の人は、私たちが想像できない頻度で、私たちが想像もしないタイミングで命の危険にさらされている。
肌の色が黒いだけで警察に銃を向けられる。打たれる。死ぬ。
そんな世界あるの?もう2020年だよ?ってめちゃくちゃ思う。だけど本当にある。実際に起こっている。だからこうやってみんなが行動してる。

人が人として生きているだけなのになんでこんなに生きるハードルに差ができてしまうのか。お前らが黒人に労働を強制して、特権を与えずに、無視してきたから貧富の差が生まれたのに、そんな歴史を無視して「黒人だから~~~~~~」とか言ってナチュラルに蔑むのはなぜなんだ。お前らがまいた種だろ。
お前らっていってるけど、自分には差別意識がないのか?って言われるとまじで黙り込むしかない。差別なんてしたくないって思って27年人生生きてきたけど、思い返せば、あの瞬間こう思ってしまったなというよくない瞬間はたくさんある。
一番覚えていて、今でもたまに思い出して、本当に嫌な気持ちになる出来事がある。留学中に白人のアメリカ人の女の子と仲良くなって、写真を見せてもらった彼女の彼氏が黒人だった時。もちろん黒人だからって、「え!?黒人と付き合ってんの?」とかそんな言葉に出したわけじゃないし、「あ、黒人なんだ~」って思っただけだった。だけなのか?だけってなんだろう。多分「あ、黒人なんだ~」っていう表情が伝わったんだと思うけど、彼女が「I know, he is black.」って言った時にサーって血の気が引いた。自分にまじで引いた。黒人だからってなんでもないのに。白人だったら納得したのか?どんな気持ちで彼女はそのセリフを言ったんだろう。でも多分きっとたくさんの人から同じような反応を受けたからこその「I know」なんだよな。本当にいまでもそんな反応をした自分をぶん殴りたいし、思い出すとつらくなる。けれど忘れちゃいけないとおもう。そうやってつらくなる気持ちをずっと抱いていないといけないとおもう。

他にもたくさんあるんだ。彼が、彼女が自分と違う肌の色だからとってしまった意味の分からない行動。違う国の出身だから言ってしまったこと。
今はそういう自分の中のちいさな差別意識と戦う時間なんだ。そういう小さな積み重ねがこの差別を2020年まで続けさせてきてしまったんだ。これがもし黄色人種相手だったらもっと日本人は怒れていたのかな?もちろん黄色人種に対しても差別はあるわけだけどもそれはおいといて。

肌が白いからなんなんだよ。黒いからなんなんだよ。黄色くても何色でもなんでもいいんだわ。人間であるだけなのになんで他人に人生を踏みにじられないといけないのか。

自分の意見をまとめる練習のためのブログなのに全然まとまらなかった。
当事者意識を持てとは言わない。だって当事者じゃないからわからないことなんてたくさんあるんだ。でも考えることはできるから、考えることはやめないでいきたい。